金属アレルギー
金属アレルギーというとピアス、ネックレス、指輪などで起きることが知られていますが、あらゆる金属はアレルギーを起こす可能性があります。 前述のもの以外にも、化粧品内の金属、口腔内の金属、調理道具などでも起きることがあるのです。
金属アレルギーは体に接触した金属が溶け出して皮膚、粘膜を通って体内に浸入してくるのが原因です。 金属は塩水に対し非常にさびやすいですから、汗(塩水)をかきやすい夏の方が冬よりも症状が出やすく、単なるあせもと思われてしまうこともあります。 金属に触れている部分に症状が出る場合もあれば、離れたところに症状が出る場合もあり、金属アレルギーであることを自覚できずに悪化していってしまうケースも見られます。
また、アトピーの方の7割は何らかの金属にアレルギーがあるという報告もあります。 アトピーの方、装飾品や化粧品にかぶれてしまう方は、歯科治療に用いる金属にも気を配っていた方がいいでしょう。
当医院では金属アレルギーの方には以下のような治療の進め方を行っております。

金属アレルギーの方の治療の進め方
1.アレルギーの原因となっている金属を調べます(パッチテスト)
2.口の中に原因となっている金属があるかどうか調べます
3.その金属の成分が溶け出していないかどうか調べます(DMAメーター)
4.原因の金属を外して経過をみます
5.問題がなければ安全な金属、もしくは金属以外の材料で治療を進めます