五年程前に「歯周病菌の抗体を作る」研究で学位を取得して以来、日本大学松戸歯学部で、毎週水曜日に、二年生の生化学の講義と実習をお手伝いしています。生化学とは『生命現象を科学する』学問で、最近流行りの遺伝子治療も、生化学の一分野です。朝から夕方まで講義、その後試験、口頭試問、と学生にとっては気の遠くなる様な一日ですが、学内アンケートでは「一番わかりやすい授業」という評価が出ています。実は私、学生時代に唯一生化学で赤点を取ってしまい、一番苦手な教科でした。そんな私が、今は研究室に席を置き、教壇に立つ訳ですから、世の中何が起こるかわかりません。
臨床と研究、二足のわらじを履くのは容易な事ではありませんが、世の中の役に立つような研究をコツコツと進めて行ける様頑張ります。四月から七月までの四ヶ月の間、診療室は水曜休診し、土曜日診療体制となります。皆様には、ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。
丸山満博
歯石は、歯垢(プラーク)中の細菌の塊が歯に付き、それが二週間程で唾液により石灰化します。その石灰化した塊同士がくっつき合う、の繰り返しで、段々大きくなります。つまり、お口の中にいる歯垢の中の細菌が歯石を作るきっかけで、唾液により、歯石が大きくなっていくのです。
歯石は、目に見えない歯肉の内側にまで作られます。歯石がある所には、多量の歯垢が停滞するので、細菌の量が増えやすい環境となり、歯石に接触している歯肉に、赤みや腫れが生じます。
お口の中を観察した時、目に見える部分に出来る歯石は、大抵黄白色で、歯との付着力が弱く、除去しやすいですが、歯肉の内側についている歯石は褐色や暗褐色をしており、硬いのが特徴です。歯の根の表面にある、セメント質と呼ばれる部分に、強固にくっついてしまい、簡単には、除去が出来なくなります。
日々のブラッシングで、細菌の住み家である歯垢を除去し、定期的に、歯科医院での歯石除去と、歯ブラシのテクニック等のチェックを行うメンテナンスを受診する事が、健康なお口を保つためには重要です。
色とりどりのお花が楽しめるこの季節。今回はスタッフに好きなお花を聞いてみました。
丸山先生【カンパニュラ】小学生の頃山梨
の山を歩いていて一目惚れを。リンゴ園の娘の生まれ変わり、という言い伝えがあります。
飯野 【バラ】香りが好きです。色
はピンク。毎年、母と柏のバラ園を訪れます。百本のバラをもらうのが夢でもあります。
識名 【芍薬】沢山の花びらで一輪
でも存在感があり、その場を華やかにしてくれるので、力強くて美しく感じます。
岩崎 【桜】満開の桜に囲まれると
幸せな気持ちに。一週間程で散った後、桜の花びらで一杯の川を眺めるのが大好きです。
椙山 【ラベンダー】たまたま訪れ
た旅先で見た壮大なラベンダー畑に胸キュン。風が吹くと優しい香りが一面に広がるのも魅力。
犬塚 【ラナンキュラス】花屋さん
で鮮やかなオレンジ色の大輪が目にとまり一目惚れ。色の種類が豊富な事も好きな理由です。皆様にもお好きなお花はございますか。(9号担当椙山・犬塚)