最新式デジタルレントゲンとデジタルCT
デジタルレントゲン
デジタルレントゲンの最大の特徴はX線照射量が従来の10分の1と非常に少ないこと。これは被爆線量がほとんど問題にならない
レベルで世界最高水準の感度です。
部分撮影1回で0.001ミリシーベルト、全体撮影1回で0.005ミリシーベルトです。
(ちなみに胸のX線0.05ミリシーベルト)
デジタルCT
従来の1方向からしか見ることの出来ないレントゲンと違い、3次元的(立体的)に見ることの出来るレントゲンです。
CTの導入により診断の精度は格段に向上し、より良質な医療を提供できるようになりました。
デジタルCTの有用性を簡単に説明すると・・・
縦に積み木を並べています。
大きさの違う二つの積み木が並んでいるのか
1つの積み木が2色に塗り分けられているのかよくわかりません。
しかし横から見ると実は異なった形の3つの積み木が並んでいるかもしれません。 通常のレントゲンとCTはこれほどまでに大きな違いが現れます。
実際の臨床例

症例1

 酔って眠ってしまった翌朝、顎が痛くて朝食がうまくかめなかったと言って来院された30歳の男性です。 通常のレントゲンでは何も異常が見られませんでしたが、CTを撮影したところ顎の関節の骨が折れていました。(右図黄色矢印)どうやら酔った時に顎を強打したのが原因のようです。

症例2

 顔を左側がとても痛い。痛くてどこが痛いのか分からない。ということで来院された45歳の女性です。 レントゲンではここ!という確定的な診断が出来ませんでしたので、CTを撮影すると歯の根の先に大きな炎症像が写っていました。(下図黄色矢印)
普通のレントゲン
デジタルCTレントゲン