プラークアタッカーという歯ブラシを御存じですか?すでに使用されている方や初めて耳にする方もいらっしゃると思います。
プラークアタッカーには、2つの特徴があります。1つ目は、硬いブラシです。市販の物より硬く、一部の患者様からは『たわし』と呼ばれています。
この硬いブラシで優しく磨くと、歯肉のマッサージにもなり、丈夫になります。2つ目は、持ち手の形です。
人の手の形を考えて作られた持ち手で、円に近い多面体である為360度どの方向からでもブラシが当てられ、滑りにくく、握りやすい太さになっています。
この歯ブラシは、神奈川県で開業されていた故平野先生が開発されました。その後、昭和五十年代に特許を取得し、時代の変化と共に改良を重ね、当院長も研修医時代に平野科医院にて研究に携わりました。
リピート率も高く、使っている患者様からは、「一度使うと他は使えなくなる」と言う声を多く頂いております。興味のある方はスタッフにお申し付け下さい。
抄読会始めました
前回、発刊された季刊誌と同時に、月に一度の院内抄読会を始めました。そこでは医療従事者向けの最新の情報が載った月刊誌を読んでいます。
今回の抄読会では、少子高齢化によって起こる様々な問題の中、在宅診療について、ムセ(誤嚥・ごえん)とはどういう事なのか、予防などを学びました。また、当医院では区の妊婦検診を行っている為、妊婦の方へ気をつける事、必ず伝える事を知りました。更に歯科における禁煙支援の考え方、お口への影響等を皆で読み合いました。
中でも禁煙支援の考え方では、喫煙が歯周病の治癒を遅らせる原因にもなりますが、禁煙支援はその方の生活スタイルを変えるように話さなければならないので、とても難しいのが現状です。
禁煙すると、血流が良くな
り全身の健康に繋がります。
多くの毛細血管で作られた
歯肉は、血流が悪い状態を
顕著に表わす為、全身の鏡
となります。私達は、やめ
たくても吸ってしまうとい
う気持ちを理解した上で、>禁煙希望の患者様に寄り添い、一緒に考えながらサポートしたいと考えています。
今後もお口の専門家として抄読会を通し、様々な方向から物事を考え、患者様の幸せへのお手伝いをしていきたいと思います。
先日、北海道で行われた日本臨床歯周病学会に参加してきました。日本中から歯科医師や歯科衛生士が集まり、最新の器具を見たり、重度の歯周病が治っていく症例
を学んできました。歯肉の小さな変化が、患者様の大きな意識の変化に繋がることを再確認しました。また、ゴルフ場跡地を植樹により元の森に再生する活動をしている富良野自然塾に、参加してき
ました。塾長は、良「北の国から」の脚本家、倉元聰さんです。そこで、森を増やす為に私達もキタコブシ・ナナカマド・ミズナラの木を植樹しました。
6月4日の週は、歯の衛生週間ということで、菊川小学校にて毎年6月に歯磨き教室を行っています。
写真は先生が小学生た
ちに、虫歯になりやすい
場所を教えているところ
です。みんな一生懸命話
を聞いて、歯を磨いてい
ました。生徒から楽しか
ったという声も頂き、毎
年恒例行事となっています。
次回は十月に発行致します。
(岩崎 飯野)